ほうじ茶とカテキン | 浅煎りと深煎りで含有量が違う?
1. ほうじ茶の基本知識
ほうじ茶は、緑茶を高温で焙煎して作られる日本の伝統的なお茶です。この焙煎過程により、通常の緑茶とは異なる特徴的な香ばしい香りと味わいが生まれます。
ほうじ茶の特徴:
- 香ばしい香り
- 低カフェイン
- まろやかな味わい
- 飲みやすさ
- リラックス効果
焙煎過程では、茶葉の成分に大きな変化が起こります。この過程で、カテキンを含む様々な成分が変化し、新たな特性を持つお茶となるのです。
2. 焙煎度の違い
炒り方にも茶店によって違いがあり、浅煎り、深煎りがあります。 これらの違いは火を通す時間にあります。
浅煎り
- 緑茶本来の風味を残す
- 一番茶など高品質な茶葉を使用
- カテキンの減少を抑える
- 爽やかな香ばしさ
深煎り
- 強い香ばしさが特徴
- 番茶などを使用することが多い
- カテキンは大きく減少
3. カテキンとは
カテキンは、お茶に含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持つ成分です。緑茶に多く含まれることで知られていますが、その含有量は茶の種類や製法によって大きく異なります。
カテキンの主な効果:
- 抗酸化作用
- 脂肪燃焼促進
- 血中コレステロール低下
- 抗菌作用
- 口臭予防
4. ほうじ茶に含まれるカテキン量
ほうじ茶は焙煎過程でカテキンが変化するため、深煎りの場合は通常の緑茶と比べてカテキン含有量が1/6まで減ってしまいます。
(農業技術センター茶業試験場: 焙煎程度とほうじ茶の品質より)
一方、浅煎りのほうじ茶の場合は、カテキンの減少率が1/2になります。
深煎りのほうじ茶はカテキン含有量の多い番茶を使用していることが多いですが
一番茶の浅煎りよりも最終的にはカテキン量は少なくなってしまうので
カテキンも摂取したいなら一番茶の浅煎りのほうじ茶を選ぶと良いでしょう。
また、深煎りか浅煎りかは明記されていないことも多いので
直接茶店に尋ねると良いでしょう。
※伊藤藤太郎商店のほうじ茶は1番茶の浅煎りを使用しています。
かおり
商品詳細を見るカテキンが減少する代わりに、焙煎によって新たな機能性成分が生成されます。特に、ピラジンやピロールなどの香気成分が増加し、特にピラジンにはリラックス効果があると言われています。
5. まとめ
ほうじ茶とカテキンは、それぞれに特徴的な効能があり、用途によって使い分けることで最大限の効果が得られます。カテキンの含有量だけでお茶を選ぶのではなく、それぞれの特性を理解し、生活シーンに合わせて選択することをおすすめします。
ポイントまとめ:
- カテキンは緑茶に多く含まれる健康成分
- ほうじ茶は焙煎によりカテキンは減少するが、他の有益な成分が増加
- 浅煎りと深煎りでカテキンの減少量に違いがある
伊藤藤太郎商店 公式
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